2014年12月25日木曜日

散文

俺達はどれだけの時間を共有したんだろう?
十年経っても分からない事があれば、一分だけなのに分かった事がある。

ここでは何もかもが回っている。回らなければ死んでしまう。
だから分かったフリをしたり、照れ隠しのくだらない話しをする。

今日を懸命に過ごそうとしても、電車が停まってしまうとかき消される。
街の灯りにかき消され、遠のいていく。

あの鉄線の振動が、会ったこともないヒーローとして現れる。
ヒーローは指先に、雨に、文字になって救ってくれる。

こんなはずではなかったなんて嘘だ。

青く燃えろ。赤く染まれ。